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『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』(''Sherlock Holmes: A Game of Shadows'')は、2011年公開の、ガイ・リッチー監督によるアクション・ミステリ映画である。アーサー・コナン・ドイルの同名のキャラクターに基づいた2009年の映画『シャーロック・ホームズ』の続編である。脚本は新たにミシェル・マローニーとキーラン・マローニーが執筆し、ロバート・ダウニー・Jr(シャーロック・ホームズ役)、ジュード・ロウ(ジョン・H・ワトスン)らが再出演する他、新キャラクターとしてジェームズ・モリアーティが登場する。 == あらすじ == ロンドンの各地で連続爆破事件が発生し、人々を恐怖に陥れていた。 シャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr)は、ホフマンスタール医師に報酬を届けに行く途中のアイリーン・アドラー(レイチェル・マクアダムス)と接触し、彼女が怪しい男達に尾行されていることを告げる。だが、アイリーンにそれは尾行ではなく護衛だと言われる。4人の男達に取り囲まれたホームズだが、闘いを事前に頭の中でシミュレーションし実行する、いわゆる『ホームズ・ビジョン』によってあっさりと男達を倒す。 競売会場でホフマン医師に報酬を渡そうとするアイリーンに追いつき、それが爆弾であることを告げる。立ち去ろうとするアイリーンを引きとめ、ホフマン医師がアイリーンに渡した手紙を抜き取る。ホームズは競売会場から人々を退避させて後、爆弾を処理するが、ホフマン医師はホームズを不審がり、去ってしまう。その後、ホフマン医師は何者かに暗殺され、ホームズはそれに気付くが、新聞では死因は心臓発作と発表される。また、アイリーンは今回の件の責任を問われる形でモリアーティによって毒殺される。 ワトスン医師(ジュード・ロウ)がメアリーとの結婚を前日にひかえ、久しぶりにホームズ宅を訪ねると、部屋は植物で覆いつくされ、迷彩服を着たホームズに吹き矢で打たれる。意に介さないワトソンが、元々自分が住んでいた部屋に入ると、各地で起こった事件の繋がりを示す関係図が描かれており、それは全てモリアーティ教授(ジャレッド・ハリス)が黒幕だとホームズが告げる。ふと気付くとワトソンの飼い犬のグラッドストーンが瀕死状態になっているが、ホームズがヤギの副腎から抽出したホルモンを特効薬として注射すると一瞬にして回復する。ホームズはこの特効薬を『結婚祝い』としてワトソンに渡し、結婚の前夜祭にクラブへ向かう。ホームズの兄で政府高官のマイクロフト(スティーヴン・フライ)と合流すると、マイクロフトは愚痴交じりに、フランス語を話す国とドイツ語を話す国が戦争寸前であり、スイスのライヘンバッハで和平会議が行われる、と告げる。 ワトソンの結婚前夜祭が始まるも、ホームズが誰も誘っておらず、誰も来ないことを知るとワトソンはカード賭博に興じる。ホームズはホフマン医師の持っていた手紙の宛先であるマダム・シムザ(ノオミ・ラパス)というジプシーの占い師の元へ向かい、この手紙がシムザの兄レネイからであることを告げる。また、そこに暗殺者が潜んでいることに気付き、『ホームズ・ビジョン』により倒そうとするが、シムザがナイフを投げるという予期せぬ行動により失敗。クラブ内を駆け回った末にようやく暗殺者を撃退する。夜も更け、酔い潰れたワトソンを連れて自動馬車で結婚式場へと向かう。ホームズはワトソンを式場へ無事送り届け、結婚式は無事終了する。しかし式が終わった矢先、ホームズの元にモリアーティの使いが現れ、大学まで来るよう告げる。ホームズは大学へ行き、モリアーティと正式に初めて会う。去り際にモリアーティは、ワトソン夫妻にも危害を及ぼすことをほのめかし、またアイリーンが死んだことを告げる。この時、ホームズは「もしあなたをこの手で破滅させられるのなら、命など惜しくない」と対決を宣言する。 ワトソンとメアリーは新婚旅行に向かっていたが、モリアーティからの結婚祝いとして刺客が送られる。ワトソンが刺客と戦っていると女装したホームズが現れ、色々な仕掛けで刺客を一掃する。ワトソンはホームズともう一度だけコンビを組むことに同意し、再びホームズとワトソンのコンビが復活する。2人はパリに向かい、シムザを探してジプシーの集落へと入る。シムザに会い、シムザの兄レネイが危険であることを伝え、手がかりを求めて『緑のうさぎ』というアナキストのアジトへ向かう。リーダーのラヴァシュに会い、レネイの情報を聞き出そうとするが知らず、代わりにモリアーティの指示で爆弾を仕掛けたことを聞き出すが、場所を聞く前にラヴァシュは自殺してしまう。ホームズらはオペラ座に爆弾があると推理し、すぐさま向かうがそこにはモリアーティが客として来ており、何も起こらない。間違いに気付いたホームズらは商人マインハルトの通商会議が行われているホテルを目指すが、間に合わずホテルは爆破される。ホームズらは現場検証から、マインハルトは爆破より前に射殺されていたことを突き止め、その犯人はモリアーティの右腕であるセバスチャン・モラン大佐であることを推理する。 シムザ率いるジプシーの一行に道案内を受け、ドイツへの国境を超える。ジプシーの一行は脱出のサポートに回り、ホームズとワトソンでマインハルトの武器工場に潜入することになる。まずホームズはワトソンに、マイクロフトへ電報を打つよう指示する。ワトソンが戻るとそこにはホームズはおらず「都合が良ければすぐに来い、都合悪くともやる事をやれ」というホームズからのメッセージと灯台の絵がある。ホームズは敵の手に落ちており、拷問を受けている。モリアーティはホームズらが電報を送ったことに感付いており、執拗に聞きだそうとする。最後にホームズは、耐え切れず電報の送り先を教えたふりをしてモリアーティから『ある物』を盗む。ちょうどその時、ワトソンが大砲で灯台を破壊し、ホームズを奪還。ジプシーの一行と共に脱出を試みるが、モラン大佐率いる追っ手に苦戦し、ジプシーの一行もシムザ、タマスを除いて全滅、またホームズも重傷を負う。走る列車に飛び乗るが、ホームズの息が止まり、もう助からないかと皆が諦めた時、ワトソンは『結婚祝い』の特効薬を思い出して、ホームズに使う。ホームズは叫びながら飛び起きて、一命を取り留め、タマスにモリアーティから盗んだ『ある物』を渡して頼み事をする。 ホームズらは和平会議が行われるスイスのライヘンバッハへと向かう。ホームズの推理では和平会議の最中に、ホフマン医師の手術によって、いずれかの国の大使に成りすましたシムザの兄レネイが、他国の首相を暗殺し、戦争へと導くというものであった。レネイ探しはワトソンとシムザに任せて、ホームズはモリアーティをバルコニーに呼び出しチェスで対決する。ワトソンとシムザが、眼の色や振る舞いからレネイを発見し暗殺を阻止するが、モラン大佐により暗殺されてしまう。バルコニーでこのやり取りを聞いていたホームズは、モリアーティから『ある物』、モリアーティの財産の全てを記した赤い手帳を盗んだことを打ち明ける。モリアーティは怒りに震え、ここでホームズとの決着を付けることとなる。『ホームズ・ビジョン』では肩の傷が仇となり勝ち目がない。またモリアーティも同様のビジョンで勝ちを確信する。しかしホームズは、モリアーティとの正式対面で宣言した通り、自滅覚悟でモリアーティを抱え込んで滝へと落下する。ちょうどその時、ワトソンがバルコニーのドアを開き、その瞬間を見て悲嘆にくれる。 後日、ワトソンがこの『最後の事件』をタイプし終わり、席を外したところで迷彩服に身を包んでソファになりきっていたホームズが現れ、『最後の事件』の最終行、「The End」の後ろに「?」をタイプする。ホームズは死んでおらず、物語は続くのだ。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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